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台湾 歴史と温泉の旅アドバイザー 大谷の放浪記。

一日一景 台湾 歴史

【一日一景】その9 桃園 龍潭聖蹟亭(台湾)

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本日ご紹介するのは、「神社跡」の中でもかなりマイナー、ニッチな「龍潭聖蹟亭」です。

じつはここ、「神社であって、神社でない」史跡であり、台湾総督府文教局発行の『神社及社総覧』に記載もされていなければ、金子展也先生による台湾神社ファンのバイブル『台湾に渡った日本の神々』にも解説がないというシロモノです。

というのも、この聖蹟亭というのは一言でいうと文書焼却炉であって、そもそも寺社ではないのです。かつて中国では科挙という制度の中で「文字」を敬う習慣があり、文書も蔑ろにしてはいけないことから、「惜字炉」と呼ばれる神聖な焼却炉が造られのだそうで。台湾ではその「惜字炉」「聖蹟亭」と呼んでいるとのこと。

清朝時代の光緒元年(1875年)に造られたのが最初で、その後日本統治下に入り大正14年(1925年)に神社建築に建て直されたというんですね。

焼却炉の裏側には大正十四年改修の概要が記されている

ちょっと調べただけでは日本時代に関する情報が全く見つからないので、拝殿があったのか、焼却炉上に何か屋根があったのか、手水舎があったのかなどは一切不明(おそらく絵葉書を探せば何か出てくると思う・・・)。もちろん焼却炉が立っている基壇が神社建築時代のものなのかもわかりません。

形が異なるのは寄進者が異なっているため?

ただ当時は参道に沿っていくつも神社式の燈籠が並んでいたらしく、1979年の大改修で奥に追いやられた燈籠がいくつか残っていることが、唯一ここが「神社」の跡だったことを我々に伝えてきます。

それから、端っこに何気なく立っている「牌楼」風の案内板ですが・・・おそらくこれ(元)鳥居ですね

表面などは削られていて由緒のわかるものはありませんでしたが、あまりに不自然な切り口が、この石柱が鳥居であったろう根拠です。

現在の入口は下の写真のようになっていて、神社時代の面影は全くありません。

アクセスは台鉄埔心駅から新竹客運5648系統「南龍潭」下車すぐ。台鉄中壢駅からのバスや台北からの高速バスでもアクセス可能。

近隣には龍潭武徳殿や大渓の歴史建築保存エリア(武徳殿、大渓神社)などあるのですが、それはいつか取り上げることにしましょうか。

そんなわけで、今回は「神社だけど神社じゃない」跡の「龍潭聖蹟亭」を例外的に取り上げてみました。

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