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一日一景 台湾 歴史

【一日一景】その6 台東 鹿野神社(台湾)

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本日の【一日一景】 は台東県の鹿野神社

日本時代、鹿野には龍田村という日本人入植地があり、新潟県民を中心に村落が形成されていました。その村社として造られたのが鹿野社(通称:鹿野神社)です。

もともとは1921(大正11年)に別の場所に設けられ、1931(昭和6年)に現在の場所に移転。戦後は破壊されました。

しかし、2015年に交通部観光局が新しい観光スポットとして鹿野の再整備を発表し、同年10月には鹿野神社の鳥居・手水屋・本殿が落成しました。

復元にあたっては日本の宮大工も協力して忠実に再現されています。荘厳な本殿と鳥居の横に、派手な中国式の塔が建てられている光景は、なんとも奇妙。ここは戦後は涼亭として休憩所の東屋があったようですが、この塔はその当時のものだったのかもしれないですね。

ところで台湾の神社で「本殿が復元された」という事例は非常に珍しいんですね。「台湾は親日」なんて言論が日本国内で声高に言われていますが、そもそも「台湾は台湾」なんです。知日派もいれば、否定派もいるんです。

今台湾では神社跡を整備するのが流行っているんですが、神社を復元することに「観光スポットができるね!」と思う人もいれば、「日本帝国主義を正当化するのか!」という人もいる。

そういうわけで、本殿まで再建された事例はここと南部クスクス社の高士神社くらいです。

政治の話はこのくらいにして、鹿野神社は台鉄鹿野駅からバスで10分くらい。台東市内からも路線バスが来ています。バス停の前に『阿度の店』という有名な売店があるので、ここでレンタサイクルを借りて旧龍田村を巡られると良いでしょう。

鹿野駅の近くには米で有名な池上、温泉のある瑞穂など東部エリアの名所もあるので、セットでスケジューリングされると良いのではないでしょうか。

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